女性会計士ノラのマイペースライフ

ママ女性会計士のdiaryです。最新の会計税務情報のほか、日々思うことを綴ります。

不育症治療(凝固因子異常の場合)のコツ

こんにちは、ノラです。

不育症治療に関する情報は不妊治療と比べてまだまだ少ないので、今回は自身の経験から感じた不育症治療で気をつけるべきことを書こうと思います。

①早めに検査を受ける

不妊治療のコツの記事にも書きましたが、妊娠に関しては年齢と成功率が深く関係しているため、流産を経験した場合は、個人的には、初めての流産であっても可能であれば染色体検査や不育関連の血液検査を受けたほうがよいと思います。

流産は精神的、身体的負担が大きいため、できれば複数回経験したくはないものです。本格的な不育症検査を受けるためには不育専門クリニック(有名なのは下記クリニックです)に行く必要がありますが、不妊クリニックでも血液検査ができる場所が多くなってきているため、まずは不妊クリニックで受けてみてもよいかもしれません。また、下記のような名医がいる不育専門クリニックは予約が数か月先まで埋まっています。初診に行くか迷った場合は、とりあえず早めに予約を入れましょう。また、妊娠中やホルモン治療中は不育の検査を受けることができませんので、注意してください。

杉ウイメンズクリニック 新横浜:不育症、反復流産、死産、着床障害

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不育症・流産なら、大阪のふじたクリニック

ちなみに、私の場合は、不妊治療の末初めての妊娠後、心拍確認後に1度目の流産を経験しました。初期流産は4,5人に1人経験するといわれるように珍しいものではないため、通常だと初めての流産で染色体検査をすることは少ないのですが、心拍確認後の流産であることや、不妊クリニックに通っていたことから、念のため染色体検査を実施しました。結果は、異常なし。再度妊活をするつもりだったため、不妊クリニックでできる不育関連の血液検査を受け、CLIgMの値がひっかかり、高リン脂質抗体症候群の可能性があるという結果が出ました。当時の担当医師曰く、値がそれほど高くないため、バイアスピリンを毎日1錠飲む方法で治療して妊娠継続を目指すということになりました。一般的に、高リン脂質抗体症候群の治療法は、バイアスピリンとヘパリン注射の併用ですが、まだまだ不育症研究は途上のため医師により意見が分かれています。私は当初の先生を信頼していたため、2度目の妊娠後バイアスピリンを28週まで服用し、無事に出産することができました。

なお、上記3クリニックでは、メールによる不育相談を行っています。治療方針に迷いがある場合には、メールで質問するとそれぞれの名医の見解をいただけるので、利用してみてもよいかもしれません。

着床前診断という選択肢もあることを知る

不育症の原因の一つに夫婦どちらかの染色体異常(転座)があります。その場合、治療の方法として着床前診断があります。通常、着床前診断は誰でもできるわけではなく、染色体異常や習慣流産等の適応条件があり、申請手続をしたうえで、日本産科婦人科学会から承認を受けた施設で可能です。ただ、上記に記載のとおり、妊活中の方にとって”時間”は非常に大切です。実は、検査や申請に費用と時間を費やすことができない方々にとっての駆け込み寺的存在のクリニックが存在します。大谷レディスクリニックでは、適応条件を満たさない場合でもカウンセリングを受けて着床前診断を受けることができます。

大谷レディスクリニック | 着床前診断とは

そもそも着床前診断には倫理的な観点から議論がありますよね。それぞれの価値観、倫理観がありますので、着床前診断をしてまで子供を産むことを選択しない方も大勢いるかと思います。しかし、選択肢としての存在を知ることは大切です。ちなみに、大谷院長は自身も不妊治療のご経験があり、精神的、身体的負担の大きい流産をできるかぎり減らすことが大切だというお気持ちから治療をされています。産科婦人科学会からの承認はないものの、成功率、技術力は国内でも群を抜いて高く、当然全国から患者さんが殺到しています。

③冷静になる

特に不妊治療をした末の不育症治療の場合、治療が当然になりやめられなくなるというリスクがあります。不育症治療は多額の費用がかかります。たとえば、血液凝固抑制のためにヘパリン注射ではなくオルガラン注射をする場合月7万円かかりますし、着床前診断する場合には採卵からはじめて100万円以上かかると思います。

経済的に余裕がある場合は問題ないですが、余裕がある場合なんて稀だと思いますので、何を優先するかきちんと夫婦で話し合うことが不可欠です。

子供がいて幸せな生活、子供なしで幸せな生活、子供がいてつらい生活、子供なしでつらい生活、言葉にすると軽薄に聞こえますが、夫婦でも、独身でも幸せを感じる生活は溢れています。また、子供がいてもつらいと感じながら生活をされている方もいますよね。治療中は仕事を休んでいる場合も多く、人と接する機会が少なくなると視野が狭くなりがちですが、自分はどんな生活がしたいのか、しっかり考えて限られた大切な時間を過ごしていければと思っています。

今回は不育症治療について、ご紹介しました。直接的に治療を受けるのは女性ですが、男性にも不育症について知っておいてほしいと思います。